ゆったりとチラシの裏を溜めておく場所
僕の中の壊れていない部分
…という題名の本を読んでました。白石さん著作。
事前知識がなく、なんとなく「面白そうだな」と思い、手にとってわけですが
ココまでじっくりと読む本は久々でした。非常に面白い。
一人称の描写というか、心的描写が巧みです。
常に壊れた思考でありながら、正当性も筋も通っている。
それと対照的に、常に考えられた思考でありながら、正当性も筋も通らない不思議。
今年1年で読んだ本のベスト5へ確実に入るほどの出来です。
良かったら皆さんも手にとってみてください。
ところで、皆さんは本をどうやって探しますか?
これは自分が本を選ぶときにいつも思うことなのですが、
興味があるから手に取るとすれば、題名ってとっても大切な要素になりますよね。
でも、本見ていると、題名って適当な気もします。
「○○新幹線殺人事件」
正直私、あんまり買う気が起きません。
だって面白そうじゃないじゃないですか。
先が読めるというか、なんというか…。
「どうせ、新幹線とローカル線を駆使し、アリバイを崩していくんだろ?」
「時間差を埋めていくだけ。現実味はあるけど。」
よっぽど、俗に言う厨二病全開の
「時の魔術師」
とかの方が手に取りたくなります。
普通に考えるなら、
「○○新幹線と時刻表」
とかでしょうか。
ミステリであるか、サスペンスであるか、ホラーであるか…
そういうのは、タグでもカバー裏にでも書いておけばいいことですから、
作品そのものを題名にすると楽しくなくなると思うんですけどね…
まぁ、関連性がなくなるぐらいなら、直球のほうがいいですが。
話が逸れました。
そういうことで、題名って大切だよなー、と思うわけですが、
皆さんもやっぱり題名で選んでいるのかな?と考えるわけです。
ライトノベルだと表紙絵で買うか決める人もいるそうです。
表紙絵で内容ってわかるのか?と聞いてみましたが、当然、
「わかるわけがない」という返答でしたね。
まぁ、今や有名になった涼宮ハルヒシリーズの初版の表紙絵も
凄かったですからね…色々な意味で…。
内容と表紙がまったく関係ないのは確かであると思います。
ちなみに、僕は本を選ぶ方法を決めています。
まず、古本であること。
次に、1円~500円以内であること。
最後に、一度に5冊以上買うということ。
本をたくさん読む人って「新品」ばかり読むイメージがあるらしいです。(友人曰く
私に限ったことでいえば、まるで新品は買いません。
何故か。
考えることもないぐらい簡単な答えですが、
新品には中古よりリスクがまとわり付くからです。
本屋に行くと、さも「してやったり」の顔で本がランキングされています。
今週はこれがたくさん売れているとか、これが期待作だとか。
まぁ、見ます。ランキングを見ることはします。
でも、手にとって買うものでもないなーと思うのです。
更に店内に入ると、
全然面白くも何ともない本が、1000円とか2000円とかいう馬鹿げた金額で
堂々と売られているじゃないですか。
しかも、有名著者の作品がズラズラと蔓延っています。
確かに、その人の作品が全部面白いのならそれでもいいでしょうが、
そういうわけにもいきませんよね。
そして、その配慮のおかげで「面白そうな本」を探す手間が増える。
だから、私は中古本を買うようにしているのです。
大方理由は2つです。
1つめは、金銭的の物で、安ければ一冊50円程度で手に入ります。
だから、あんまり面白くなくて読むのをやめてしまっても損がありません。
これが500円もした新品の本だとウンザリしますし、”元”を取ろうと
必死に読んだりしますが、結局何が言いたいのかさっぱりで「時間」を無駄にするハメになるからです。
2つめは、中古屋の性質によります。
中古とは「読まなくなった本」を売りに来る場所です。
つまり、誰かが読んだ(興味を起こして買った)ものが溜まっていきます。
故に、一冊一冊にそれなりの価値があるのです。
中古屋ですべての本を調べて見ると分かることですが、
つまらない政治家の本など、棚1段すら埋めることがありません。
どのタイトルも興味を引く内容ですし、
有名著者の本は、お高くどこかにまとめられるためウンザリすることもありません。
ただただ、自由に”制限された”本の中でお気に入りを見つけることが出来るのです。
500円以内というのは、上で書いたとおりで、
損をしないための策というだけです。
5冊以上買うというのは、深い意味があるわけではありません。
しかし、必ずそれぐらい買っておいたほうがお得だというだけです。
実際のところタイトルだけで選ぶので、
内容をみて楽しくないなーと思うものが混ざっていることも多数です。
理由はたくさんあります。
文章が乱雑で読みにくいものだったり、
話の中枢が「純愛」なのにも関わらず性的な表現がたくさんで読むのが億劫だったり、
そもそも何を書いているのかわからないものだったり、
難しい表現ばかり使っていて、いちいち辞書を引かなくてはいけない仕様だったり…
そんなときは、構わず読むのをやめるのが吉です。
無理して読むというのは時間の無駄ですから。
安く仕入れたものですし、きっぱり読むのをやめるのは簡単だと思います。
そこで、問題になるが、「読みたい本がなくなった…」となることなんですよね。
そうすると、「まぁ、仕方ないか…」で、つまらない本に目を通すことになる。
そんなのはバカらしい。
だから、5冊以上買っておくのです。
5冊買っておけば、間違いなく1冊は楽しいです。
全部楽しくなければ、
そもそも本の選び方が下手であり、純粋に惹かれた本を選んでいない
だけです。
まぁ、長くなっちゃいましたが。
皆さんはこだわりとかありますか?
意外と気になります。
僕は優柔不断ですから、本屋に入ると1時間は確実にいますからね…
本の配置覚えちゃうぐらいですよ。
だから、人がスパッ!と買っていくのをみて、
感心すると同時に疑問が沸き起こる。
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