ゆったりとチラシの裏を溜めておく場所
星って綺麗ですよね。
でも、綺麗って表現が頭に思いつくのはなんでだろう。
僕は人を見たって、カッコいいとか可愛いとか良くわからないのに。
夜空を見れば綺麗と思うし、子犬を見れば可愛いと思う。
なんというか不思議でたまりません。
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でも、綺麗って表現が頭に思いつくのはなんでだろう。
僕は人を見たって、カッコいいとか可愛いとか良くわからないのに。
夜空を見れば綺麗と思うし、子犬を見れば可愛いと思う。
なんというか不思議でたまりません。
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なんだかつまらない。無気力に惰眠を貪り、貴重な時間を無駄にして、それでいて何もしないのにそんな言いぐさってどうなんだろうと自問自答をしつつ、だけども本当に暇で、暇で。人間と言うのは得てして二律背反なものなのだろうか。自分と言うサンプルしか推考できないから何とも言えないなとため息を吐きつつ思考を打ち止める。それだけで10分という時間を無駄にしたのだか活用したのだかわからない状況を作り出してしまう自分に恐れ入る。
外に出た。こうして何もない時こそ気晴らしに歩くのがいい。夜も耽って、時計の針は角度九十度の扇型を作っていたが、そこはかとなくスルーして寝巻から外着に着替え、防寒着を着こみ外へ出る。冬の夜は、冷える。ホゥと息を吐けば、白い煙がふんわりと舞う。あぁ、寒い。だけども、彼にとってこの程度の寒さは許容の範囲であり、逆にいえば、神経が鋭利に研ぎ澄まされたかのような錯覚を覚えるので、最高に気分が良かった。思わず止めていた足を動かし、行くあてもなく彷徨う。
ひとまずコンビニでも行くかと思い、財布の中身を確認して歩き出す。完全に無音とは言えないが、物音ひとつが大きな音となって返ってくる。こつんこつんと靴がコンクリートを鳴らす。それが非常に心地よく聞こえ、このまま朝まで歩き続けるのもいいかなと内心笑みを浮かべる。そこでふと、頭を上にあげる。星は好きだ。何故と言われれば答えようもないのだが、非常に落ち着くのだ。朝日や太陽は眩しすぎると思っている。天真爛漫な少女のように、陽気ではきはきした少年のように。自分にはそんな彼らが眩しくて、どうにも受容できない。だから、というわけではないが、夜空や月が落ち着くのだろうと自己分析する。控えめで大人しい少女のように、知的で深みのある少年のように。
冬の空はあまりに澄んでいて、いつもよりずっと壮大で広々としている。真冬の星の代名詞とも言えるオリオン座が瞬く。その隣で、名前も知らない、けれども白く力強く発光する白色巨星。あんな星があったかなと思い、細かいことはどうでもいいかと思考を流す。星座の名前や星の名前なんて全く興味もなく覚えてもいないが、力強く瞬く星を見ればなんとなく惹きこまれて、目が離せなくなる。真黒のキャンバスに瞬く白い輝き。違う街へ行けば、キャンバスは黒じゃないとわかるのだろうけど、ここでは黒。淡い光なんて見えたものではない。あぁ、綺麗だな。感慨に耽っていると、眩しい光が前方から近づいてきた。車だ。慌てて歩行者用通路に移動すると、車はどうでもよさげにそこを通過した。白い息が漏れる。やっぱり今日は家に戻ろう。できるだけ音をたてないように、来た道を引き返す。
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外に出た。こうして何もない時こそ気晴らしに歩くのがいい。夜も耽って、時計の針は角度九十度の扇型を作っていたが、そこはかとなくスルーして寝巻から外着に着替え、防寒着を着こみ外へ出る。冬の夜は、冷える。ホゥと息を吐けば、白い煙がふんわりと舞う。あぁ、寒い。だけども、彼にとってこの程度の寒さは許容の範囲であり、逆にいえば、神経が鋭利に研ぎ澄まされたかのような錯覚を覚えるので、最高に気分が良かった。思わず止めていた足を動かし、行くあてもなく彷徨う。
ひとまずコンビニでも行くかと思い、財布の中身を確認して歩き出す。完全に無音とは言えないが、物音ひとつが大きな音となって返ってくる。こつんこつんと靴がコンクリートを鳴らす。それが非常に心地よく聞こえ、このまま朝まで歩き続けるのもいいかなと内心笑みを浮かべる。そこでふと、頭を上にあげる。星は好きだ。何故と言われれば答えようもないのだが、非常に落ち着くのだ。朝日や太陽は眩しすぎると思っている。天真爛漫な少女のように、陽気ではきはきした少年のように。自分にはそんな彼らが眩しくて、どうにも受容できない。だから、というわけではないが、夜空や月が落ち着くのだろうと自己分析する。控えめで大人しい少女のように、知的で深みのある少年のように。
冬の空はあまりに澄んでいて、いつもよりずっと壮大で広々としている。真冬の星の代名詞とも言えるオリオン座が瞬く。その隣で、名前も知らない、けれども白く力強く発光する白色巨星。あんな星があったかなと思い、細かいことはどうでもいいかと思考を流す。星座の名前や星の名前なんて全く興味もなく覚えてもいないが、力強く瞬く星を見ればなんとなく惹きこまれて、目が離せなくなる。真黒のキャンバスに瞬く白い輝き。違う街へ行けば、キャンバスは黒じゃないとわかるのだろうけど、ここでは黒。淡い光なんて見えたものではない。あぁ、綺麗だな。感慨に耽っていると、眩しい光が前方から近づいてきた。車だ。慌てて歩行者用通路に移動すると、車はどうでもよさげにそこを通過した。白い息が漏れる。やっぱり今日は家に戻ろう。できるだけ音をたてないように、来た道を引き返す。
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